表見代理
通常無権代理行為は無効である。当たり前の話。しかし、この原則を押し進めると無権代理行為の相手側には酷な話である。何せ、騙されているのだから。よって、法律は表見代理として相手側の保護を図っている。表見代理とは無権代理を一定の要件のもとで、有効とする制度である。
表見代理にはいくつかあるが、どの要件にも相手側が無権代理人の無権代理について善意無過失であることが要求される。
代理権授与の表示による表見代理
成立要件
適用範囲
代理権授与の表示による表見代理は成立要件として本人がある特定の者に対して他人に代理権を授与した旨を表示することが必要なので、任意代理にのみ適用があり法定代理には適用がない。
権限外の行為の表見代理
基本代理権
基本代理権は任意代理権に限らず法定代理権でもよい